oniroku
01月11日
釣行日記 01月11日 樽岸海岸
モヤモヤしていた。
ある種の禁断症状にも似ている


「いくか、いかざるべきか」


暴風雪警報の出るなかスマホのタップ音だけが
空しく響く。


昨日から問い続けていた。
こうなることは予想していたことだった




「そうさ!いかなきゃ始まらないんだ!」




家族が寝静まる中、ダイニングテーブルに向かい、リーダーを結び直す。
緊張のせいか、FGを三回失敗した。


「大丈夫・・・・大丈夫・・・」


深夜1時「行ってくるよ・・・」
無言の玄関に置くように囁く


車庫を出るとおぼろ月が出ていて
月明かりに照らされた雪が綺麗だった


up_1496_1484105018.jpg



トラックの巻き上げる雪煙でホワイトアウトする道


虚ろに見え隠れするテールランプだけが行き先を導いてくれる。





どれ位走ったのだろう。
すっかりFMもワンセグも入らなくなっていた。
AMラジオからは罵声のように捲し立てる韓国語放送



「少し疲れたな」


ほどなく長いトンネルを抜けると
周りに家も何もない海岸線に出た。



ヴゥオオォーーー

車ごと持ってかれそうな風。




海に目をやると幾重にも折り重なる高白波。


「やれるか?

・・・やれるさ!」



もう一人の自分が応える。




不安 ・ 恐怖 ・ 期待






「大丈夫、あそこなら・・・」

北海道寿都郡寿都町樽岸(すっつちょう)
※北海道はアイヌ語に由来する地名が多い





行き慣れた場所だ。

西風の強い日にはいつもお世話になる頼もしい相棒の様な場所なのだ





「又来たよ。・・・」






いつもながら又しても雪で停められない。

気まぐれな相棒と不親切な除雪作業は変わらない。






「さて・・・」




IQOS ミントを吸いながら思案する




時間的には少し余裕があるので
向かい風ではあるが島牧村迄
行ってみることした。




海を右手に見ながら各ポイントを確認していくが状況はドンドン悪くなる




午前4時半

猛烈な冬の本性をさらけ出す
島牧村江ノ島海岸


気温 -7.5℃
体感は-15℃ともそれ以下にも感じる。
風が痛い。
外にまともに立てない
砂浜も打ち寄せる波でほとんど無い



「やはり出来ないか」




呟きは風雪の中に消えていった。


わかっていた。わかっていたことだったのだ。
期待は自然の厳しさに、いとも簡単に打ち砕かれた。




今回はある目的があった。


アメマスダービーが行われている島牧村は
天候が良ければマンプレッシャーが半端無い。


如何にその中で釣るか?
ビッグな海アメマスの一尾に出会えるのか?


出した結論は、マンプレッシャーがゼロならば確率はより上がるだろう‼


卓越した技術の無い俺は、他の人よりも苦労しなければ釣れやしないのさ!


アブガルシアを抱きしめながら
海を眺め唇を噛みしめる。




「試したかった・・・」




しかしこの状況では、自分が海の藻屑と化すだろう。


海保の手は煩わせる訳には行かない。






「やっぱり、あいつしかいないか。」




そう呟いた口元が微かに笑んだ様に見えた。



ふと空を見るとウミネコが風に揉まれなが木の葉のように舞っていった





急いで車を走らせる。
胸が早鐘を打つように鼓動する。
時間的猶予は無いのだ。



「ここならなんとかなるかな」




海に突きだす一本防波堤
すぐさま支度をして外へ出る。


アブガルシアが風を切り裂く。


「シュパッーーーーッ」




実際には風で聞こえないので
景気付けに口で叫ぶ。




時折吹く雪風とデカ波に苦しめられながら
振ること暫し




固めのタックルセットに当たるものの、
乗せられない。
自分の未熟さが恨めしい


自作のフックで結果出したい。


「何とかしないと・・・」
「こんな時、師匠ならどうする・・・」
「大丈夫・・落ち着いて・・・」


ばらすこと5回


手の感覚が無くなるを感じながら
ドラグを緩めに設定し直す



「次が最期かな。」



沖から大きな真っ白なカーテンが近づいてくる。


ゴゴッ、ガガガ、ジー
ゆるゆるドラグが鳴る
あわせを入れ直してなんとか乗せた。



魚の気持ちに寄り添いながら

「そうだよね。逃げたいよね。・・でもちょっとだけ・・・・そう・・いい子だね」




フックを外そうと跳ねるのを諭しながら語りかけるようにランディング




海サクラマス。
鉛色の波間に桜色の銀鱗が舞い散った。


up_1496_1484114932.jpg
※現地で撮れなかったので自宅で撮影

「良かった・・・本当に良かった」


安堵の笑みがこぼれた。




ゴォーーーー



途端に白い悪魔が襲いかかってくる。






悪魔が通りすぎたあと
睫毛まで真っ白になる。




「これって、ウラシマじゃね?」


慌てて車に駆け戻り本日終了


up_1496_1484106979.jpg

写メ撮れる余裕がなかったのと
思いの外早く終わってしまったので
自宅でノンビリ思い起こしなから
叙情的に描いてみました。

長文最後までありがとうございました


釣れて良かったー。
この日の釣果釣果数サイズ満足度ひと言
サクラマス 1 匹 40cm - 50cm最大42cm 3
この日の使用釣り具
ソルティステージ アブ・ガルシア 4
ツインパワーSW 6000HG シマノ 5
シーランチャー IVYLINE(アイビーライン) 4
リリック fujiwara 4
KABUKI METARU 傾 KOJIMA CRAFT 3
I.O custom type c 100mm 38g Endo Craft 3
fox tail ima 3
岡ジグLT30 岡クラフト 4

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